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【専門家向け】離乳食をドロドロ食べは時代遅れ!?

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学園前アップル歯科おとなこども矯正歯科の院長の三原広吏です。

 

僕は、赤ちゃん歯科という分野に力を入れいています

 

当院が考える『赤ちゃん歯科』というのは

赤ちゃんの時期から、「お口育て」をするという

基本的な考え方があります

 

赤ちゃんの時期の「お口育て」とは

赤ちゃんの姿勢発達を考えた抱き方、寝かせ方、授乳の仕方

などを実践して

頚椎のアライメントを整え、頭位、顎位を適正な

ポジションにして

口唇閉鎖をして、口呼吸の予防、鼻呼吸へと誘導することで

歯列のアライメントを適正な位置にして

う蝕

歯肉炎

歯列不正

を予防して、子どもの生きる力を育み

明るく、元気で生き生きした子どもにすることを目的としています。

 

そのなかで

離乳食が大きなテーマです

 

また

離乳食をどこを重要視して

実践するかで、内容が変わります

 

 

結論から、お話しすると

 

栄養失調になりたくないと、リスクを取りたくない方は

ドロドロのお粥からの離乳食

 

子どもの食べる意欲や、自立、お口育てを重要視するなら

手掴み食べ

BLW(Baby Led Weaning)

 

 

どれが良い悪いではありません

 

そして、なぜ、こういう結論に至ったかというと

離乳食の歴史から紐解くことができます。

 

というのも、戦前、戦後、そして高度経済成長後からは

がらりと子育てを取り巻く環境や考え方が変わっているからです

 

 

実は、離乳食の開始時期が、昔は生後7ヶ月頃だったのをご存知でしたか?

 

戦後は、食べ物もろくになく、栄養失調で亡くなる赤ちゃんが多かったため(今と比べて)

栄養が大事、という考えでした

 

1950年は、約16人に1人の割合で赤ちゃんが亡くなっていた事実がある(1000人中、16人が乳幼児に死亡)

https://www.jica.go.jp/Resource/jica-ri/IFIC_and_JBICI-Studies/jica-ri/publication/archives/jica/field/pdf/200403_02_03.pdf

JICA(日本協力推進機構)の2004年の資料より

乳幼児死亡率は、1950年は60.1と高かったが、2000年には3.2と、この50年で大幅に減少した

 

 

なので、当時栄養として最も効果を発揮したのが

白米  つまり 米 だったのです

米は、ブドウ糖が多く含まれ、即時エネルギーにはもってこいでした。

 

昔は、離乳食の開始時期が生後7ヶ月だったのに

 

1958年に離乳基本法というものが制定されてから

欧米の赤ちゃんに負けないように、栄養をしっかり与えよう

という方針から、

人工乳を早い時期から与えることが良いという風潮がありました。

 

1958年に制定された離乳基本案に記載されている離乳の開始時期が

生後5ヶ月ということになりました

 

そして、1964年初版の、海外から入ってきた「スポック博士の育児書」というものが

流行になり

そこに早期の人工乳を推進していることも大きく影響しています

https://www.morinagamilk.co.jp/assets/release/1761.pdf?utm_source=chatgpt.com

2011年 森永乳業の調査資料より引用

 

ところが、経済成長を経て、ものや食べ物が豊かになり

栄養に困ることがなくなりました。

(人工乳の開発や成長も大きく影響しています)

 

それは、虫歯の多さにも現れています

 

以前は、甘いものが流行して、う蝕の大洪水というわれる

1970年代では、虫歯が多かったのが、この50年でかなり減少しました

12歳のう蝕の本数も、1983年の4.75本から、2018年の35年で0.7本まで減少

https://www.quint-j.co.jp/articles/topics/14

クインテッセンスの資料参考

 

 

そこで、世間がいま注目しているのが、「歯並び」「お口ポカン」など

 

実際、2018年に国が口腔機能発達不全症という病名がつけられたのを機に

歯科界では、お口ポカンブーム?のような様相を呈していました

 

あいうべ体操

お口ポカン

MFT

 

など2010年代にかけて、知られ始めた時期です

 

ただ、離乳食や赤ちゃんの時期のお口の発達に関しては、保険算定もなかったため

一部の歯科関係者しか力を入れていなかったのが現状です

 

いまは、離乳食に関してもお口をいかに育てるかに注目が集まっています

 

子どもをもつ親も、今までの栄養という考えから、いかに子どものためになるか

を、専門家と同等、、むしろそれ以上に考えている保護者もいます

 

そして、ただ栄養を与えるだけではなく、口腔機能の発達につながる可能性がある

離乳食がBLWなのです

 

そして、とある本には、赤ちゃんの時期の離乳食で大事なのは

糖質より、脂質やタンパク質と書かれている書籍もあります。

 

それが良い悪いではなく、その子の成長や何を重要視するかで

離乳食や子育てのやり方は、変わってきます

 

どの子育てをするのも、大事なことは

子どもの身体を大切にすることです

 

そのための3つの条件が

食事

睡眠

運動

 

これらは、自我が芽生えてしまうとコントロールが難しいです

(自我が芽生えたら、次はいかに自発性を促すかにフェースが変わってきます)

 

自我の芽生えは、だいたい3歳頃なので、それまでに

いかに

適切な食事を与えて

運動を促すようなアプローチをしていき、脳幹、すなわち脳を育てるかが

とても重要です

(身体を育てることは、発達障害の予防にもつながります)

 

ぼくたち、歯科医療従事者は、

赤ちゃん、子どもの土台づくりとして重要な立場にいます

 

全ては、こどもたちのために

All For Children

 

 

 

 

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