顎を広げる装置には
機能性矯正装置
緩徐拡大装置
急速拡大装置の3種類があります。
緩徐拡大装置は拡大床といわれる、ピンク色のプラスチックの装置で、前歯にワイヤーが入ったものもあります。
上あごにネジがついており、ネジで拡大して顎を広げるものになります。
急速拡大装置は名前の通り上顎を急速に拡大させるものです。
急速にというと、具体的にどのくらいかというと、
緩徐拡大装置がおよそ1〜2年(どんなに早くても6ヶ月)なのに対して
急速拡大装置は2〜3ヶ月くらいで顎を広げるものになります。
急速拡大装置と緩徐拡大装置の1番の大きな違いはアプローチする骨の場が違うことです。
緩徐拡大装置は歯槽突起といわれる歯のまわりの骨にアプローチするのに対して
急速拡大装置装置は上顎骨正中口蓋縫合部といわれる上あごの骨全体にアプローチするものです。
急速確認装置と緩徐拡大装置の違いは他にも鼻腔が広がるということです。
鼻腔が広がることで
1、顔つきが変わる
2、鼻が高くなる
3、鼻炎などのアレルギーが軽減する
4、アトピー性皮膚炎が軽減する
5、夜間のいびき(小児睡眠時無呼吸症候群)が改善する
など、メリットがたくさん
でも、デメリットもあります
1、装置が固定式なため、ブラッシングなどの歯磨きが難しい
2、作り変えが必要な場合がある
3、年齢によっては、インプラントアンカーといって骨にネジを打つ必要がある
急速拡大装置はたが顎を広げて歯並びを改善するだけでなく、蝶形骨、篩骨など中顔面と言われる顔の真ん中の骨全体を広げることで、歯並び以外の問題も改善できます。
どういう人が急速拡大装置(RME)に向いているかと言うと、上顎が小さい方
わかりやすくと歯がガタガタな子です。
診査方法には
左右差や上下的なズレは3種類あり、
ドリコ・・・ハイパーダイバージェント(上顎小さい)
ブレーキ・・・ハイポダイバージェント(下顎小さい)
メジオタイプ・・・正常と言う通常のものがあります。
急速装置や緩徐拡大装置はこのドリコ(ハイパーダイバージェント)と言われる。上あごの成長が弱く
骨が広がってない方が対象になります。
急速拡大装置の診断基準としては、セファロ分析により診断します
成長のスパートを手根骨や頸椎を見ること、
または第二大臼歯の分岐部に歯ができているかで確認します。
診断基準としてはフェイシャルプロフィールが
コンベックスタイプ
コンケイブタイプ
ノーマルタイプ
フェイシャルパターンに関しては、
ドリコ
ノーマル
ブレーキーに分かれます。
前後的な位置関係に関しては、
アングル
1級
2級
3級
上下的な位置関係に関しては、
FMAで診断して
ノーマルタイプ
ハイアングル
ローアングルなどに分かれます。
以前はリーウェイスペースと言われ乳歯と永久歯の差と言われる。トゥーサイズレシオと言われる。上下的な歯の大きさの不調和から見ていましたが、
最近は骨が非常に少ないまたは小さい狭い方が多いので、大半の子供が上顎骨を広げる治療言われる矯正装置が必要になってきます。
一般的には、歯を見がちですが、僕たち専門家は骨を見たり、顔つきを見たりして、顔全体で判断します。
もちろん歯の部分や細かいところも見る必要があります。
それには必ず診査診断と言って、どこが問題でどこを改善しないといけないのかをしっかり判断する作業が必要です。
その問題点を見つけるのが「診査」
そして、現状の状態を見るのが「診断」
そのあとに、改善方法をみつけるのが「治療計画」どういった装置を使うのが理想か
一概に誰も誰でも急速拡大装置が適用ですよと言うわけでもなく、その人に合わせた最適な装置を選んで適切にアプローチすることが必要です。
もちろん矯正装置が必要でない方もたまにいらっしゃいます。(10人に1人いるかいないかくらい)
現状が矯正が必要か、必要でないかは
無料でご説明させていただきますので、ご連絡ください。